誰も来ない
昨日も誰も来なかった。
今日も午前中誰も来ないし、誰からも電話もない。
必要とされていない気がして仕方ない。
ああ、でも一人来たんだっけ。先日死んだゴールデンの飼い主さん。
ご挨拶にお菓子を持ってきてくださった。まだ猫がいるからよろしく、と。
必要とされてないわけじゃない、って思い直そう。
ゴルフ
先日草野球仲間と「野球の練習」と称して、その人達のパーティの人数合わせで混ぜてもらった。
がしかし、混ぜてもらっておいてこんな事いうのは最低なヤツなのだが、楽しくなかった。
ゴルフ始めて数十年になるが、始めた頃のような気持ちになれなくなったな〜
金環日食
今日は東京で金環日食が見られた。
思えば子供の頃、家にはブリタニカの百科事典があった。
私の両親は共働きだったので、おもちゃを買い与えて一人遊びさせるという感じだった。良くいえば放任主義、悪くいえば放ったらかしだ。
幼少期は玩具、小学校に上がる時に家にやって来たのがブリタニカ百科事典だった。誰に教えられたワケではないが、本を読むのは好きだった。その中に「日食」の写真があった。
子供の私は一目見ただけでその神秘の天体ショーに魅せられた。見たい! 絶対見たい! その直後ニュースで「今夜皆既月食が見られます」というのが。
皆既月食はすぐ見られたので日食もすぐ見られる、なんて浅はかな考えは持たなかった。なぜなら百科事典には、何百年に一回見られるかどうか?、って書いてあったから。
父に聞いたら戦前に静岡で見たって言ってた。母は見た事ないって。
やっぱり簡単に見られるもんじゃないんだって思った。
だからこそ、今回東京で見られるってわかった時から本日21日の天気が気になって仕方なかった。肉眼で見たい!
日食メガネも厳選した。厳選した結果、円谷プロが出したウルトラアイ型の日食メガネにした。見た瞬間これしかない!って思ったさ。だってセブンの本放送やってた頃に読んだんだもん、ブリタニカ。
昨日天気予報で曇りって言ってた時は日頃の行いが悪い奴らがたくさん住んでいるって恨んだ。だが実際、その雲が自然のフィルターになって金環食の時は日食メガネ越しじゃなくて、本当の意味の肉眼で太陽と月の天体ショーを拝めた。ああ、なんとありがたい事だろう。
東京には日頃の行いが良い人がたくさん住んでいるのだ! ありがとう、みんな!w
直後に弟から電話があった。弟も母も金環日食を見られたと喜んでた。父は結局人生で一度だけ日食を見て死んだが、家族で父だけだったのがこれで家族全員見られたわけだ。ありがたい事である。
子供の頃からの細やかな夢だったけど、達成できて今日は気分がいい。
Stack&Tilt
スタック&ティルトっていう新しいゴルフスイング論がある事を2ちゃんねるのゴルフ板で見つけたのが今年の2月だった。
今までスイング理論は数々見て試してきた俺ですが、若い頃のような身体の順応性も柔軟性も退化したし、練習場で何百球と打つスタミナも経済力も無くなったのでここ数年はゴルフ雑誌も買ってない。
だがこのS&Tは、2ちゃんねるのスレを読んでるだけで凄く興味が湧いてくる。
今迄自分が出来ないで悶々としていた疑問の答がココに書いてあるように思えてならないのだ。
理論は実証が大事。実証出来なければタダの空論。たかが便所のイタズラ書き、と言われている2ちゃんねるのスレとは思えないのだ。
スレを読み、そこに書いてあるように素振りをくれてみる。イイじゃん!イイじゃん!
実際にボールを打ってみたくなった。クラブはある。金に成らなかった古臭いモノだが。
近くの練習場の早朝サービスだと1球10円で打てるのを野球仲間に教えて貰った。100球1000円。今は20〜30球も打てれば充分。早起きして行ってみた。
俺は元々左打ち。ゴルフだけは、左打ち用の道具で良いのは無いから右で打て! という父の教えで右で打ってるのだがスライサーな上に安定しない。
ところがS&Tはフックをコンスタントに打てる、というし、吹け上がり気味な俺の弾道がこの打ち方だとロフト通りに打てると言う。
スイングの基本は変えないでエッセンスだけを導入してみた。今迄より半分位の高さで右から左に曲がる打球が飛んだ!
おお! もう1球打つ。同じ弾道である。
30球で辞めるつもりが、結局100球1000円打ってしまった。
この俺がフッカーに変われたかどうかはコースに出てみない限り証明出来ないので答は出せないが、俺の感触はこれまで試したどの打ち方よりも確かで奇妙な自信がある。
ああ、お金が有ればコースに出たいんだがな〜
フクロウは見かけとは違う
この言葉は一昔前に流行った海外TVドラマ「ツインピークス」の鍵となる言葉。
不気味なドラマだった。結局デビッド・リンチがあれで何を表現したかったのか? 結末は? などなど謎のまま終わってしまった。
ただこの「フクロウは見かけとは違う」というのを私はそのまま「フクロウ」を「人間」に置き換えて自らへの戒めとして、座右の銘としている。
というのも、私は度々「俺は人を見る目がないよなぁ」という苦い思いをしているのだ。
信頼してた同僚、友人、後輩、とほぼ全ての仕事仲間に裏を掻かれて失敗している。これは現在進行形。仕事で裏切られて悪評を垂れ流されるのは本当に堪える。
亡き父がよく言ってたが、まさか「先生」と呼ばれる人が他人を貶めるような事はしないだろうと、信じてたのに。
そんなの「お人好しのバカが勝手に思ってるだけで世間知らずの典型」と言われたら正にその通り。しかし私は自分の職業にある種の誇りがあったから、同業者もそういう気高い人ばかりだと思っていたのだ。
まさに典型的な世間知らずだったな。そんな自分が恥ずかしい。
女房の再三の注意に耳を貸さず、同僚だった獣医と後輩獣医にものの見事に裏切られただけで飽きたらず、再び女房に「貴方はあの人を親友だというけど、あの人の方はどう思ってるか解らない」という忠告通りになって、ようやく己の愚かさ、見る目の無さを思い知らされた。
以来、デビッド・リンチのこの言葉を心に刻みつけて生きている。
フクロウ(人間)は見かけとは違う。